行政書士試験民法は高難易度
行政書士試験において民法は300点中76点を占める非常に重要な科目です。
最重要科目である行政法の次に時間を注ぐべき科目であると言えます。
しかし行政書士試験における民法という科目は非常に厄介な科目と言えます。
なぜなら民法という法律自体が非常に難解であることに加え、試験に出題される問題の難易度も非常に高いからです。
行政書士試験民法で満点を取ることは限りなく不可能に近く、8割取ることさえ非常に困難です。
半分取れれば合格、6~7割取れれば最高といったところでしょうか。
行政書士民法で高得点を取るには
行政書士試験民法で高得点を取ろうと思ったら、勉強法がとても大事になってきます。
間違った勉強法をしていたら、民法という法律をほとんど理解できずに試験を迎えることになってしまいます。
300点中76点という配点の高さに加え、その難易度の高さを考慮すると、行政書士試験の科目の中で最も勉強法の正しさが求められる科目かもしれません。
このブログでは何度も言及していますが、行政書士試験の勉強で一番やってはいけないことは、「オールインワンタイプのテキスト一冊で試験を乗り切ろうとする」ことです。
オールインワンタイプのテキストとは例えば以下のような書籍です。
オールインワンタイプのテキストはそのコンパクトさのせいで紙面が限られる分、書いていることが単なる情報の羅列になってしまっており、読者に内容を理解させようという仕組みが欠如しています。
特に民法はその難解さに比べて必要な記述がかなり少なくなっています。
オールインワンタイプのテキストに収録されている民法を読んでいても、ほとんど内容を理解できずに、不十分な知識のままで試験を迎えることになってしまいます。
不十分な理解のままで問題に挑んでも、応用力が培われてないので、ちょっとひねった問題が出たら太刀打ちができなくなってしまいます。
難しい問題に対処するためには、民法という法律を根底から理解していないといけません。
行政書士試験民法対策のおすすめテキスト
民法という難解な法律を根底から理解するためには、わかりやすいテキストを買うことが鉄則です。
民法なら民法専用のテキストを買いましょう。
例えばこういうテキストです。
上記のテキストは私が受験生時代に使ったものです。
このテキストは非常にわかりやすいです。
難解な民法という法律を平易な記述で初心者にもわかりやすい形で説明してくれています。
初めて民法を学ぶ人でもこのテキストならそれほど苦労することなく読んでいけると思います。
基本的にはこのテキストがあれば行政書士試験は難なく乗り切れると思います。
「民法がわかった」の欠点
ただし非常にわかりやすい本ですが、欠点を挙げるとすれば、民法のすべての部分をカバーできているわけじゃないというところです。
しかしこれは民法という法律の構造上仕方のないことではあります。
民法という法律の条文数は1000を超えています。
ですので民法という法律をすべて解説しようとしたら、とんでもない分厚さの本になってしまいます。
この「民法がわかった」は、あくまで行政書士試験民法に出題され得る範囲の最低限の知識をカバーした本になっています。
なので勉強を進めていく上で、「こういう知識が欲しいのにこの本には載っていない!」ということがあり得ます。
私は受験勉強のときしょっちゅうこういう事態に陥って、やきもきした気持ちになったことを覚えています。
この事態に対処する方法は、民法の学術書を買うことです。
例えばこういう本です。
民法で知りたいことが「民法がわかった」になかったときに辞書的に上記の本を使うのです。
そうすれば「民法がわかった」の欠点を補うことができます。
しかし行政書士試験レベルで考えると、そこまでするのはややオーバースペックと言えるかもしれません。
上記のような学術書は値段が高いので、コスパを考えると絶対に買うべきかと言うとそうは言えません。
「民法がわかった」を使えば行政書士試験民法で8割取れる
一番の理想は「民法がわかった」をメインに学習を進めて「民法がわかった」に載っていない知識があったら辞書的に上記の学術書を使うという方法ですが、行政書士試験を乗り切ることだけを考えるなら、「民法がわかった」一冊だけでもそれは可能です。
「民法がわかった」一冊だけでも行政書士民法で高得点を取ることは十分可能です。
満点を狙うならほぼ必ず辞書的なテキストは必要になってきますが、満点は捨てて高得点だけを狙うだけなら「民法がわかった」一冊だけでもそれは可能です。
ちなみに私は「民法がわかった」のみで行政書士試験で約8割の得点を取ることができました。
難易度の高い民法でも、わかりやすいテキストさえ使えば8割近い得点を取ることができます。
おそらくですが、オールインワンタイプのテキストのみで勉強していても行政書士民法で8割という得点を取ることはほぼ不可能だと思います。
オールインワンタイプのテキストに書いてある情報のみでは民法を浅いレベルでしか理解することができず、ほとんどのことをごり押しの暗記のみで対処することになってしまいます。
浅い理解の暗記のみでは応用力が全く効かず、行政書士試験に出題される難易度の高い問題にはほとんど対処できなくなってしまいます。
おそらくオールインワンタイプのテキストのみで勉強した人は最高でも5割、ほとんどの人がそれ以下という結果になるでしょう。
配点の高い民法で5割取れないとなると、よほど他の科目で高得点を取らない限り合格は難しくなってしまいます。
正しい勉強法を実践すれば誰でも民法で高得点
この記事の冒頭で「行政書士民法で8割を取るのは非常に困難」と書きましたが、それは多くの人が間違った勉強法を実践しているからです。
正しい勉強法を実践すれば、難易度の高い民法でも私のように8割の得点を獲得することができます。
配点の高い民法で8割の得点を取ることができれば、行政書士合格へぐっと近づくことができます。
行政書士民法の正しい対策法は「わかりやすいテキストを買うこと」です。
わかりやすいテキストが最高の試験対策になります。
オールインワンタイプのテキストのみでなく、民法専門のテキストを買うことが鉄則中の鉄則です。
この記事を読んでいる行政書士受験生で民法専門のテキストを買っていない方は、絶対に買いましょう。
そうすればあなたは合格できたも同然です。
わかりやすいテキストを買って、難解な民法を根底から理解しましょう。
行政書士民法の他のおすすめのテキスト
上記に書いた通り、私が受験生時代に使ったテキストは「民法がわかった」です。
このテキストを使って行政書士民法で8割近い得点を取ることができました。
しかしテキストというのは人によって合う合わないということがあり得ますので、他によさそうなテキストをピックアップしてみました。
このシリーズの行政法は良い評判をよく聞くので、同シリーズの民法もそれなりのクオリティになっているのではないかと思います。
私はこのシリーズの行政法を使っていましたが、そちらの方は非常にわかりやすく、とても使いやすかったです。
行政法で高得点を取ることができました。
同じシリーズなので、おそらくこちらの方もそれなりのクオリティになっているのではないかと思います。
先ほども言いましたが、どんなに評価の高いテキストであっても人によって合う合わないということがありますので、一度書店によってそれぞれのテキストを立ち読みしてみることをおすすめします。
「自分でもこれなら勉強できる!」とフィーリングが合うものを買いましょう。
行政書士民法対策まとめ
行政書士試験民法は非常に難易度が高い科目です。
高得点を取るには正しい勉強法を実践することが必要不可欠です。
間違った勉強法を実践していては、難易度の高い民法では半分の得点も取ることができません。
配点の高い民法で高得点を取ることができれば、行政書士合格をぐっと近くに引き寄せることができます
正しい勉強法を学んで行政書士合格を勝ち取ってください。
行政書士の正しい勉強法についてはこちらの記事でも詳しく解説しております。
どうしても行政書士合格を勝ち取りたい方は、ぜひ一度目を通すことをおすすめします。
行政法のおすすめのテキストはこちらの記事で紹介しております。
憲法、商法・会社法、一般知識、基礎法学の対策法についてはそれぞれ以下の記事で解説しております。
今回の記事は以上です。
行政書士受験生、特に独学受験生の栄光をお祈りします。