行政書士のテキストは高い!
こんにちは。
「行政書士の勉強を始めよう!」と思っている方がまずやることはテキストや参考書を買うことだと思います。
特に独学で勉強しようと思っている方は、テキストを買うことは必須です。
独学で勉強しようと思っている方の多くは、少しでも出費を抑えたいと思って通信講座や通学講座を受講することなく独学で受験することを選んだのだと思います。
そういう方たちが、さらに少しでも出費を抑えたいと思うのは無理もないこと。
行政書士のテキストって結構高いですよね!
本屋で値段を見ていると、3000円を超える書籍もざら!
行政書士に限らず、資格試験のテキストってとっても高いですよね。
しかも行政書士試験という難関試験に合格しようと思うと、テキストは1冊じゃ足りません!
このブログでは行政書士に合格する方法を様々な記事で解説しておりますが、その中で大切なのは科目ごとの専門のテキストを買うということです。
つまり行政法なら行政法、民法なら民法の専門のテキストを買うことが行政書士合格の鉄則です。
このようにテキストを買っていくと、必要な冊数は膨れ上がり、10冊とは言いませんが、結構多くの書籍を買わなければならないことになります。
ちなみにですが、行政書士合格までに必要な費用はこちらの記事で解説しております。
よかったら読んでみてください。
さて、行政書士合格に必要な書籍を全部買うと、上の記事でも言及していますが、大体2万円弱から3万円弱の間くらいです。
人によって必要な書籍の冊数が異なるので、必然的にその費用もばらつきがあります。
この金額を高いと思うかそうでもないと思うかは人によると思います。
通信講座や通学講座を受講する場合に比べてかなり安いのは事実です。
ですが、中には「もっと費用を安く抑えたい!」という人がいても不思議じゃないと思います。
なぜなら受験生時代の自分がそうだったからです!(笑)
難関試験である行政書士試験に合格するには、テキスト1冊では合格できません。
それは例えば以下の記事をはじめ、このブログの様々な記事で言及していることです。
絶対にある程度の冊数は必要になるので、そこから費用を削るには、中古のテキストを買うしかありません!
今回の記事では、「行政書士のテキストは中古のものでも大丈夫か?」という疑問にお答えしたいと思います。
一冊本は新品で買うべき
結論から言うと、中古で買っていい書籍と新品で買わなければならない書籍があります。
まず一つ目、行政書士試験を受験する上でほとんどの方が買うと思われる、このタイプのテキスト。
私はオールインワンタイプのテキストと言っていますが、こちらのテキストは基本的に新品で買った方がいいです!
なぜかというと、このタイプのテキストには、一般知識に出題される情報法関連の知識が掲載されているのですが、その中でも重要な法律である個人情報保護法が改正されたばかりだからです。
行政書士試験一般知識で足切りを回避するには、情報分野の得点を逃さないことが大切です。
ですので法改正に対応していないテキストを買うことは非常に危険です。
最新の情報にアップデートされているテキストを買って、一般知識の最新の問題にも対応できるようにしましょう。
憲法は中古でも大丈夫
次は憲法について。
私は例えば以下の記事でも言っていますが、憲法の専門のテキストは買っても買わなくてもいいと思っています。
ですがもし買うとしたら、それは中古でもいいのか新品じゃないとダメなのかについて答えてみたいと思います。
結論として、憲法のテキストはちょっとくらい古くても大丈夫です!
理由として、これは日本国民の方ならほとんどの方が知っていると思いますが、日本国憲法は制定されてから一度も改正されておりません。
ですので、古いテキストを買ったって学ぶことはほとんど変わりません。
ただ判例は年を重ねるごとに逐一積み重なっていくので、古いテキストを買うと最新の判例に対応できないという弱点があります。
ただし、たとえば上記のオールインワンタイプのテキストを最新のもので買うなら、それで問題ありません。
オールインワンタイプには当然憲法の項が収録されていますので、最新の判例もそれで対応することができます。
このように憲法のテキストについては、ちょっとくらい古いものを買っても問題ありません。
行政法の中古テキストは要注意
次は行政法について。
行政法については、専門の行政法のテキストを買うことをおすすめしています。
下記の記事で、おすすめの行政法のテキストについて解説しております。
さて、「行政法のテキストは中古のもので大丈夫か?」という疑問への答えですが、行政法は最低でも2016年以降のものを買いましょう。
行政不服審査法が大改正され、2016年4月1日に施行されました。
ですので、2015年以前のテキストだと、この改正に対応できておりません。
行政不服審査違法は行政書士試験行政法において行政手続法、行政事件訴訟法と並んで非常に重要な法律です。
この法律の学習をおろそかにすると、行政書士合格が大きく遠のいてしまいます。
昔のテキストを使ってしまうと、試験と全く関係ないことを学んでしまい、試験合格が大きく遠のいてしまいますので、絶対2016年以降のものを買いましょう!
最新の書籍を買って、試験に対応できる知識を身につけましょう!
民法は来年以降の受験者は要注意
次は民法について。
民法のおすすめのテキストについては、下記の記事で紹介しております。
さて、「民法のテキストは中古のものでも大丈夫か?」という疑問への答えですが、民法もちょっとくらい古くても大丈夫です。
必ずしも新品のものを買う必要はありません。
(追記:
2019年度の試験が終わった現在、民法のテキストについては必ず中古ではなく最新のテキストを買うべきです。
理由は以下の記述に。追記終わり)
しかし、これから行政書士試験を受ける方は注意しなければなりません。
なぜかというと、これから民法の大改正があるからです。
2019年度の試験は問題ないのですが、2020年度以降の試験を受ける方は、もろに民法改正の影響を受けます。
2020年度以降の行政書士試験は、改正された民法を対象として問題が出題されます。
ですので、2020年度の試験を受けようと思っている方、またはそれより後の試験を受けようと思っている方は、絶対最新の書籍を買わなければなりません。
中古の本を買ってしまうと、試験に全く対応できないことになってしまうので、そこは絶対に注意してください。
商法・会社法は結構難しい
さて次は商法・会社法について。
商法・会社法のおすすめテキストについては、以下の記事で解説しております。
さて、「商法・会社法のテキストは中古のもので大丈夫か?」という疑問への答えですが、これは結構難しいところです。
実は商法・会社法に関しては、新品がいいか中古で大丈夫かは結構微妙です。
商法・会社法は細かいところでちょいちょい法改正があるので、不安な人は最新のものを買った方がいいと思います。
ですが上記のオールインワンタイプのテキストを新品のもので買っている人は、そこで改正点を確認すればいいので、商法・会社法専門のテキストに関してはちょっとくらい古いものでも大丈夫だと思います。
ちなみにですが、自分が受験生の時は2,3年くらい前の中古の本を使ってました。
そしてそれで無事試験に合格することができました。
ですので、神経質じゃない人は、ちょっとくらい古いテキストを買っても問題ないと思います。
六法は最新のものが鉄板
次は六法について!
おすすめの六法については下記の記事で解説しております。
行政書士受験生の中には六法を買う人と買わない人がいると思います。(ちなみに筆者としては六法は絶対買った方がいいと思います。詳しくは上記の記事を見てください)
六法を買う場合は、それは新品を買った方がいいのか、中古でも大丈夫なのか。
その疑問に答えてみたいと思います。
結論を言うと、六法は最新のものを買うべきです。
なぜかというと、古いものだと法改正に対応できていないからです。
特に2016年より前のものを買うのは危険です。
上記の行政法のセクションで説明していますが、行政不服審査違法が大幅改正されました。
ですのでその改正に対応するためには、2016年以降のものを買わなければなりません。
ちなみに自分は2015年版の六法を買ってしまって、改正前の行政不服審査違法が載った六法で勉強せざるを得なくなりました(笑)
そのときは、わざわざ行政不服審査違法だけネットからプリントアウトしました。
行政不服審査違法だけプリントした紙で見るのは、非常に使い勝手が悪く、面倒でした。
この記事を読んでいる方には同じ失敗をしてほしくないので、絶対古いものは買わないようにしてください。
また上記のオールインワンタイプのセクションでも説明していますが、個人情報保護法も改正されています。
古いものではこの改正に対応できていません。
一般知識での得点は行政書士試験合格において非常に重要ですので、この意味でも最新の六法を買うべきと言えます。
ただし「ちょっとした改正点ならネットで調べられる!」という人は、1,2年くらい前のものなら大丈夫かもしれません。
今の時代、ネットでちょっと調べれば法改正情報は得られるので、こういうことができる人は中古のものでも問題ないといえます。
ネットをうまく使えるなら中古の六法でも大丈夫でしょう。
問題集は中古も新品もお好みで
最後は問題集について。
問題集にはついてはこちらの記事で解説しております。
問題集についてですが、これを中古で済ますか新品を買うかは完全に好みだといえます。
古い版のものだと当然、発行年度以降の過去問は収録されていません。
例えば2015年4月発行のものを買えば、2015年度、2016年度、2017年度、2018年度の計4年分の問題が収録されていません(2019年9月執筆時現在)。
これをどう見るかは完全に人によると思います。
版が古いものだと値段も安くなるが、その分最新の過去問が収録されていない。
最新の過去問を解いてみたいと思う人は、当然新品のものを買うべきです。
ちなみにですが、自分が受験生の時は問題集を2冊買ったのですが、その内一冊は2,3年前のものを買いました。
確か200~300円だったと思います。
もう一冊の方は最新のものだったのですが、問題数が少ないタイプの問題集だったので、受験対策としてはやや力不足なところがありました。
しかし結果的には問題なく合格できたので、最新のものを揃えないと合格できないという訳ではないと思います。
また、行政書士センターのホームページに過去問が掲載されております。
上のリンクを辿れば過去問を無料で見ることができます。
ただし解答はありますが、解説はないので、そこは注意してください。
問題を見れればいいやという人向けです。
しかし、おそらくネットで検索すれば、過去問を解説したサイトがあると思います。
だからちょっとくらい古い問題集を買っても、最新の過去問についてはネットで補完するという形をとることも可能です。
それが面倒くさいという人はしっかり最新の問題集を買うのがいいでしょう。
「行政書士のテキスト、中古のでも大丈夫?新品じゃないとダメ?」まとめ
いかがだったでしょうか。
行政書士のテキストは、中古で買っていいものと新品のものを買うべきものがあります。
中古で買えば費用を抑えることができますが、当然デメリットもあります。
法律というものは改正がつきものですので、古いものを買うとそこに対応できないことになります。
法改正に対応できていないと、間違った知識を覚えることになりますので、行政書士合格へもろに影響を受けることになります。
知識を最新のものにアップデートして、確実に点をもぎ取りましょう。
今の時代の受験生に幸いなのは、インターネットが発達していることです。
ネットでちょっと調べればすぐに法改正情報を得ることができます。
法改正の注意点を説明したサイトを見つけることも容易でしょう。
ネットをうまく使える人なら、中古のテキストを買ってぐっと費用を抑えることができるでしょう。
そうでない人もネットをうまく使って法改正に敏感になっておきましょう。
基本的にはすべてのテキストを最新のもので揃えるのがベストですが、そうできない事情がある人がいるのも事実。
この記事が行政書士のテキスト選びで迷っている人の一助になれたのなら幸いです。
それでは。
以下の記事で行政書士受験生へおすすめのサイトを紹介しております。
特に独学受験生は周りから情報を得る機会が少ないので、色んなサイトから最新の情報を得られるようにしましょう。
古い知識のままだと他の受験生に置いてかれますよ。