行政法は行政書士試験において最重要科目
行政書士試験において行政法は300点中112点を占める最重要の科目です。
行政法を制す者が行政書士試験を制すと言っても過言ではありません。
行政法で高得点を取れるかどうかが行政書士試験の合否を左右します。
行政書士試験行政法で高得点を取るにはテキスト選びが最も重要です。
特に独学受験生にとっては頼れる講師がいないので、テキスト選びがより重要になります。
わかりにくいテキストを選んでしまうと、それがそのまま試験の合否を決定付けてしまいます。
行政書士試験でやってはいけないこと
行政法に限らず、行政書士試験の学習で一番やってはいけないことは、テキストを下記のようなオールインワンタイプのもの一冊で済ませてしまうことです(ただし通信、通学講座の受講生を除く)。
これらのテキストは行政書士試験で必要とされる知識を一冊にコンパクトにまとめているので、その分個々の法律に割く紙面が限られてしまい、書いていることがただの知識に羅列に留まってしまっています。
例えば「この法律はこういう理由で制定された」であるとか「この法律はこういう役に立っている」というような背景知識が抜け落ちてしまっています。
さらに専門用語の説明もなかったりしますし、難解な知識をかみ砕いて説明することなく難解なまま紹介してしまったりしていて、読者に内容を理解させようという仕組みがなくなってしまっています。
通信講座や通学講座を受講している生徒なら、わからないことは講師に聞けば教えてくれますが、独学受験生の場合、わからないことは自分で理解できるよう努力しなければなりません。
そのときにテキストに分かりやすい説明が書いてなければ、わからないことがわからないままになってしまい、結果的にごり押しの暗記のみで受験を乗り切ることになってしまいます。
これでは行政書士試験に合格することはできません。
行政書士試験は合格率約10%の難関試験、10人受ければ9人が落ちる試験です。
あなたがその1人の方に入るには、正しい勉強法を実践して、知識を的確に効率よく頭に入れていかなければなりません。
「理解する」ことの重要性
では独学受験生が知識を的確に効率よく頭に入れていくにはどうすればいいか。
それは「わかりやすいテキストを買って理解しながら勉強を進める」ということです。
わからないものをわからないまま暗記していく勉強法は、暗記するのも大変ですし、その暗記した知識も抜け出ていくのが早いのではないでしょうか。
さらにわからないものを覚える作業は非常に苦痛ですし、勉強をするのが大変つまらないものになってしまいます。
これでは机に向かうのが億劫になり、試験へのモチベーションが途切れ、継続的な学習ができないことになり、試験の合格は夢のまた夢になってしまいます。
つまらない勉強を少しでも楽しくし、試験へのモチベーションを保つには、わかりやすいテキストを買って理解しながら勉強を進めることです。
「わかる」ということが脳への刺激になり、知る作業がどんどん楽しくなります。
理解しながら覚えた知識はそれを引き出すのも比較的容易だと思います。
わかりやすいテキストがあれば継続的な学習が可能になり、試験合格への道を一直線に歩くことができます。
正しい勉強法
「理解しながら勉強を進める」上で行政書士独学受験生にとって重要なのは、「行政法なら行政法、民法なら民法の専門のテキストを買う」ということです。
上記で紹介したオールインワンタイプのテキスト一冊のみで合格できるほど行政書士試験は甘くありません。
何年も受験すればいつかは合格できるでしょうが、一発で合格したいなら正しい勉強法を実践することです。
専門のテキストはページ数が多い分、難解なことをわかりやすく説明しようという工夫が凝らされておりますし、記述も平易で初心者にとって心強い味方になってくれます。
また具体例や背景知識が豊富なので、理解しながら勉強をする上で大いに役にたってくれます。
専門のテキストを使うことが行政書士試験の一発合格の大きなカギです。
最初は本の分厚さに驚くかもしれませんが、かえってその方が効率的な学習になるということを覚えておいてください。
行政書士行政法おすすめのテキスト
今本屋にはいっぱいテキストがあるので、「どれを買えばいいかわからない!」という方が多いと思います。
一番いいのは直接本屋に出向いて、「自分でも理解できる!」「これは自分に合っている」というテキストを自分で探すことです。
本一つとっても人によって相性があるので、自分に合っているテキストを自分の目で確かめるのが最善の方法です。
しかし行政書士試験について何も知らない初心者の方に、自分でテキストを選べと言っても酷なことなので、この記事では私が行政書士受験生時代に使って「わかりやすい」「これは人におすすめできる」と思った本を紹介したいと思います。
私がおすすめする行政書士行政法のテキストはこちらです。
これは掛け値なしでおすすめできるテキストです。
オールインワンタイプのテキストと違って、専門用語もちゃんと解説してくれていますし、記述も平易で初心者にわかりやすい一冊になっています。
具体例が豊富で難解な法律の仕組みを読者に理解させようという仕組みが整っています。
これ一冊と他に問題集と判例集があれば、行政法は完ぺきなレベルまで仕上げることができます。
満点を取ることも不可能ではないでしょう。
行政法のテキストをどれを買おうか迷っている方は、ぜひこちらのテキストをおすすめします。
(追記)
現在ではこちらのテキストはもう中古でしか売られていないようです。
新版が発売されました。
以下の書籍です。
しかしこちらの書籍は旧版に比べ、ページ数が100項近く少なくなっています。
その分解説量も少なくなっていると予想されます。
実際に読んだことがあるわけではないので断言できませんが、おそらく行政法のテキストとしては力不足の内容になっているのではないかと思います。
ですので中古の行政書士 講義生中継 行政法 第6版を買うことに抵抗がある人は、代替として以下の書籍をおすすめします。
上記のテキストは行政法のテキストとして、ネット上で評判が高いです。
私も本屋で軽く立ち読みしたことがありますが、内容が充実しており、記述も比較的わかりやすかったです。
表題の通り国家試験、特に行政書士受験生を意識して書かれており、この一冊で行政書士試験に必要とされる知識を過不足なくカバーすることができます。
行政法のテキストとしておすすめできる一冊になっています。
行政法のテキスト選びで迷っている方は、基本的に国家試験受験のためのよくわかる行政法を選んでおけば間違いないのではないかと思います。
もっと行政法を理解したい方
行政法の基礎の基礎、「行政法とは何ぞや」という根底の部分を理解したい方におすすめするのはこちらの一冊です。
行政法の本当に基本的な部分を平易な文章で解説した学術書です。
これは試験向けというより純粋に行政法を学問として知りたい方向けの本です。
ですのでこれは必ずしも読まなければならない本ではありませんが、時間に余裕がある方は一度これを読んでおくと行政法の理解がぐっと深まると思います。
まとめ
行政書士試験行政法で高得点を取るにはテキスト選びが最も重要です。
わかりやすいテキストを買って試験合格への道を一直線に走りましょう。
行政書士試験の勉強法、テキスト選びの方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しております。
行政書士試験にどうしても合格したい方は一度お読みになることをおすすめします。
また、民法、憲法、商法・会社法それぞれの法律科目については以下の記事を御覧ください。
一般知識の対策法は以下の記事で。
正しい勉強法を実践しさえすれば誰でも行政書士試験に一発合格することができます。
行政書士受験生の栄光を祈ります。