行政書士は過去問を回すだけで合格できるか?

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「行政書士試験 過去問だけ」

「行政書士 過去問」とグーグルの検索ボックスに入力すると「行政書士 過去問だけ」というサジェストが出てきます。

行政書士過去問だけ画像

「行政書士 過去問だけ」と入力した検索した人はおそらく、行政書士が過去問を回すだけで合格できるのか知りたくてそういう入力をしたのではないかと思います。
この記事では「行政書士には過去問を回すだけで合格できるのか?」という疑問についてお答えしたいと思います。

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行政書士に過去問を回すだけで合格できるかどうかはその人の属性による

結論として述べると、行政書士に過去問を回すだけで合格できるかどうかは「人によります」。

司法試験受験生の場合

行政書士試験を受ける人の属性を考えてみると、大きく分けて3つのグループに分けることができます。
一つは司法試験受験生のグループです。
司法試験受験生が腕試しとして行政書士試験を受けることがあります。
行政書士試験に出題される知識の大部分が、ちょうど司法試験に必要とされる知識とかぶっていますので、司法試験受験生たちが腕試しとして行政書士試験を受けるのです。
これらの人たちは司法試験の受験勉強の過程で、行政書士試験に求められる知識をほとんど学んでいますので、行政書士の過去問を回すだけで試験合格のレベルまでもっていくことができるでしょう。
これらの人たちは行政書士の過去問を回すだけで合格できるグループです。

法学部の学生・卒業生の場合

2つ目のグループは法学部の学生、もしくは卒業生のグループです。
法学部の学生・卒業生は法律について一通り学んでいるので、法学の基礎は出来上がっている状態です。
しかしだからと言って、行政書士試験に対応できる力が出来上がっているかというとそうではありません
法学部で学ぶことは大学によって異なりますし、もっと言えば大学では自分で自由にカリキュラムを組めるところがほとんどだと思うので、人によって法律についての知識の幅・量が異なります。
法学部の学生・卒業生で、行政書士試験に求められる知識をピンポイントで習得している人は、おそらくほとんどいないのではないでしょうか。
憲法、行政法、民法、商法・会社法をそれぞれ習得していなければなりません。
中には過去問を回すだけで試験合格のレベルに達することができる人もいるかもしれませんが、大部分の人はちゃんとテキストを買って憲法、行政法、民法、商法・会社法といった行政書士試験に必要な知識の習得をしなければ合格はできないのではないかと思います。
これらのグループに関しては、「過去問を回すだけで行政書士試験に合格できるかどうか」は人によると言わざるを得ません。
ただし行政書士は合格率10%の難関試験、10人に1人しか合格できない試験ですので、生半可な知識で合格できるほど甘い試験ではありません
年度によっては合格率5%を切ることもある難関試験です。
法学部の学生・卒業生でも、テキストをちゃんと買って行政書士試験の勉強を一通りしなければ、合格できる可能性は低いと思います。

法学初心者が過去問だけで合格できる可能性は0

3つ目のグループは法律・法学初心者、つまり法律についての知識がない人たちのグループです。
これらの人たちが過去問を回すだけで合格できるかというと、それは100%無理です。
行政書士試験に必要な知識を体系的に習得していないと、過去問を見たって何が書かれているかわかりません
過去問を何度も回してその答えを覚えたとしても、応用力が全くついていないので、ちょっとひねった問題が出ただけで全く太刀打ちができなくなってしまいます。
過去問を回すだけで合格できるほど行政書士試験は甘い試験ではありません
行政書士の合格率を見てください。

行政書士合格率画像

http://kokka-shikaku.main.jp/page002.html

この図からわかるように、行政書士試験の合格率は一桁の年が非常に多いです。
行政書士の合格率10%とよく言われますが、年度によっては10人受けても1人も受からない年があるのです。
非法学部出身、法学についての知識0の状態から行政書士試験に合格した者として断言しますが、法律・法学初心者が過去問を回すだけで合格できるという可能性は100%ありません
法学初心者が行政書士の問題を見たって、全く何が書いてあるかわからないと思います。
過去問の答えだけを覚えたって全く無駄です。
知識を体系的に習得して、様々な問題に柔軟に対応できる応用力を身につけないと、難関資格である行政書士には絶対合格できません。

法律知識0の状態から行政書士合格を目指したいなら、変な近道をしようとせず、正攻法で試験に臨んでください。
急がば回れです。
正しい勉強法を実践して、着実に合格への道を歩んでください。

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法学・法律初心者が行政書士試験に合格する方法は以下の記事で詳しく解説しています。
特に独学で行政書士試験に臨もうと思っている方に向けて、その勉強法を詳しく解説しておりますので、どうしても行政書士合格を勝ち取りたい方はぜひとも一読することをおすすめします。

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行政書士は過去問を回すだけで合格できるか?まとめ

「行政書士には過去問を回すだけで合格できるか?」という疑問に答えてみました。
行政書士試験に過去問を回すだけ合格できるかどうかはその人の属性によりますが、法律知識0の法学初心者が過去問を回すだけで合格できる可能性は0%です。
法学初心者が行政書士試験に合格するためには、知識を一から体系的に習得して、法学の基礎を築く必要があります。
その上で過去問を解き、試験への対応力を高めることで、初めて合格の可能性が生まれます。
行政書士は合格率10%の難関試験、10人に1人しか合格できない試験です。
2年3年受け続けても合格できない人がざらにいる世界です。
生半可な努力では合格できない試験だということを肝に銘じておいて下さい。
ただし正しい勉強法を実践さえすれば、誰でも合格できる可能性がある試験でもあります。
このサイトでは行政書士合格に向けた正しい勉強法を色々なページで解説しておりますので、どうしても行政書士合格を勝ち取りたい方は、ぜひともサイト内の方々のリンクを辿ってみてください。
最初に正しい勉強法を学んで、合格への正しい道さえ歩けば、絶対に合格できます。
行政書士合格を目指して、栄光への道をひた走ってください。
それではまた別の記事で。

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