行政書士対策に予想問はいらない
行政書士試験に向けての勉強の終盤部分で、力試しとしていわゆる予想問題集を買おうと思っていらっしゃる方がいるかと思います。
例えばこういう本。
筆者も試験の一カ月前ほどに予想問題集を2冊も買ってしまいました。
しかし、行政書士試験を終えてみての感想は、予想問題集は買う必要がないということです。
理由を説明したい思います。
まず、予想問には、本試験で出題される可能性が極めて低いマイナーな難問が収録されています。
しかもそれが一つや二つではありません。
予想問は本試験よりも問題の難易度設定が一段難しく設定されているようです。
仮にそういうマイナーな問題が本試験で出題されたとしても、おそらくどの受験生も得点することができないので、試験の合否には影響がありません。
そんなマイナーな知識を頭に入れるよりも、出題頻度の高い基礎知識を頭に入れた方がはるかに有意義です。
行政書士試験で大切なのは、基礎的知識を試す問題を落とさないことです。
そのためには過去問を回したり、普段使っている問題集を回す方が有意義です。
また、プロがせっかく本試験で出題されそうな問題を予想してくれているんだから、やっておいた方が得じゃないかという意見を持つ人がいるかもしれませんが、予想問に出題された問題が本試験でも出題される可能性は限りなく低いです。
問題が丸々当たるということはほぼなく、せいぜい肢が1個当たるかどうかというところだと思います。
実は私も予想問を何冊もやっとけば同じ問題が本試験で出題されて簡単に得点できるだろうという邪な考えを持って、予想問題集を2冊買ってしまいましたが、結局は時間の無駄だったと思います。
マイナーな論点の難問に勉強の時間をとられてしまい、試験前の貴重な時間を棒に振った気がします。
それよりも大切なのは基礎的な知識の土台固めをすることだと思います。
いつも使っているテキストや問題集を振り返り、基礎をおろそかにしないことが試験突破のカギです。
一般知識について
特に、一般知識についての予想はまず当たらないと思います。
去年(※2018年度)のように受験生の予想を全くひっくり返すような種種雑多な問題が出題され得るからです。
文章理解についても予想問の文章理解の問題は本試験のものよりも難しく設定されています。
ですので予想問の文章理解ができなかったという人も心配いりません。
わざわざ予想問を買って文章理解の腕試しをする必要もありません。
行政書士試験一般知識で大切なのは「情報分野の勉強を怠らない」ということと「文章理解を時間をかけてもいいので確実に正解する」ということです。
行政書士試験一般知識突破法については下記の記事でくわしく解説していますので、ぜひご一読ください。
過去問を回そう
予想問が全く役に立たないということは言いませんが、それよりも過去問を回す方がはるかに有意義な時間の使い方だと思います。
過去問や問題集を回せば合格は十分にできますし、その方が合格への近道だと試験の経験者として思います。
あえて安くないお金を払って予想問を買う必要はないということを言いたいです。
この記事を読んだ方が無事行政書士試験に合格できることを祈ります。
他にも行政書士試験突破に関する記事を書いていますので、よかったらどうぞ。
法学初心者が独学で行政書士試験に一発で合格するための方法を知りたい人はこちらから。