こちらの記事は行政書士に独学で一発合格するための勉強法とおすすめテキストの続きとなっております。
リンク先の記事では、法学初心者が独学で行政書士試験に一発合格するために必要な書籍について解説しておりますので、「これから勉強を始めよう」「どんなテキストを選べば合格できるんだろう」といった思いを抱えている方はぜひご一読ください。
さて、前回の記事で法律・法学初心者が独学で行政書士試験に一発合格するために必要な書籍選びについて解説しました。
今回はそれらの書籍を使ってどうやって勉強を進めていけば行政書士試験に一発合格できるのかについて、私の体験を交えながら解説していきたいと思います。
行政書士の勉強で一番初めにやった方がいいこと
まず始めに、法律について全く、もしくはほぼ無知の方が学習の一番最初にやっておくといいことは、下記の本を読むことです。
前回の記事でも解説してますが、この本は法律について全く知識がない方に向けて、「法律とは何ぞや」ということを非常にわかりやすい文章で解説してくれています。
法律初学者の方が一番初めにこの本を読んでおくことで、その後の学習がぐっと楽になります。
「法律というものが一体何なのか」ということがわかり、イメージの湧きづらい法律を身近に感じながら勉強することができます。
この本を読むことで、苦痛な法律の勉強へのモチベーションが落ちづらくなると思います。
法律の学習が楽しいものになり、勉強で最も大切な「継続」を得ることができます。
絶対に読まなければならないというタイプの本ではありませんが、ぜひ読んでおくことをおすすめします。
敵の全容を知る
さて、次にやるべきは、下のようなテキスト、いわゆるオールインワンタイプの、行政書士試験合格に必要な知識がギュッと一冊にまとまったテキストをざっと読んでいくという作業です。
このときは、精読というよりは「行政書士試験にはどんな知識が出てくるんだろう」ということを念頭にざっと目を通していくだけで構わないと思います。
理解が難しいところは無理をせずに目を通しておくだけにして、ガンガンとページを捲っていきましょう。
最初からじっくり時間をかけて精読をしても、法律初心者の方にとっては難しいことばかりで勉強が楽しくないものになってしまいます。
勉強がつまらなくなるとモチベーションが落ちてしまい、継続が難しくなります。
最初は理解できないところは無理をせず、全体の概要をつかむことに注意を払いましょう。
敵の全容を知らずに勉強を進めるのは不安がつきまとうものです。
一度「行政書士試験とはどういうものなのか」ということを知り、不安を払拭しておくことで、その後の勉強への憂いがなくなります。
ざっと読むといっても法律の勉強をするのは初めてのことでしょうから、時間がかかります。
法律初心者の方が法律の学習をすることに時間がかかってしまうのは当たり前のことですので、読解の進捗が遅くでも、心配することはありません。
焦らずにやっていきましょう。
個別のテキストの読み込みへ
さて、オールインワンタイプのテキストを読み終えたところで、次にやるのは個別の法律のテキストの読み込みです。
行政法なら行政法、民法なら民法の個別のテキストをやっていきましょう。
前回の記事で紹介していますが、例えばこういうテキストです。
憲法については個別の専門書は買っても買わなくてもいいと前回言いました。
ですので買った人はそのテキストを読めばいいですが、買わなかった人はそのまま行政法や民法のテキストに入っていきましょう。
憲法、行政法、民法、商法・会社法と科目がありますが、基本的にどんな順番で勉強してもかまいません。
このページでは行政書士試験において最も大事な行政法の勉強の仕方から解説していきたいと思います。
行政法の勉強法
行政書士試験において、行政法は最も重要な科目と言っても過言ではありません。
行政法の配点は300点満中112点と3分の1以上を占めます。
行政法を制すものは行政書士試験を制すと言っても言い過ぎではないでしょう。
行政法については満点をとるつもりで勉強しましょう。
後ほどにも言及しますが、同じく配点の高い民法と比べて、行政法は問題の難易度が高くないので、高得点を狙えます。
満点もあながち不可能とは言えません。
行政法は民法と比べて、問題のひねりがなく、ストレートに基礎知識を問うてくる問題がほとんどなので、基礎的な知識がしっかり備わっていれば、難なく正解できます。
行政法に関しては、基礎をしっかり固めることが合格の最大のカギです。
難しいことはいりません。
行政法の勉強の進め方
買ったテキストをじっくりと読んでいきましょう。
私のおすすめのテキストはこちらです。
具体例が豊富で、専門用語も丁寧に解説してくれていますし、記述も平易なので、初心者でも難なく読み進められます。
苦痛なく読み進められる本で、とてもおすすめできます。
しかしこちらのテキストはすでに中古でしか売られていないので、中古本に抵抗がある人は代替として以下のテキストをおすすめします。
こちらは上記テキストの新版ですが、ページ数が以前と比べて100項近く少なくなっているのが気になります。
こちらは行政法のテキストとして評判が高く、記述もわかりやすいのでおすすめできるテキストです。
基本的にはこちらのテキストを使っておけば問題ないのではないかと思います。
こういったテキストを精読していきます。
時間をかけて理解しながら読みましょう。
とにかく読むのみです。
1冊を読み終わるまでにかなりの時間がかかると思います。
それが普通です。
私は1冊読み終わるのに1カ月ほどかかりました。
根気強く読み進めていきましょう。
読み終わったら次の科目へ行きましょう。
民法の勉強法
民法は行政書士試験において2番目に重要な科目です。
配点は300点満点中76点。行政法の次に大きなウェイトを占めています。
行政法の次に勉強時間を注ぎ込む分野と言えます。
行政書士試験における民法は非常にやっかいです。
というのも民法は非常に難しいからです。
問題も難しいですが、民法という法律自体が非常に難解な構造になっています。
ですので、初めて民法について勉強する人は、かなり苦労すると思います。
気合をいれて勉強しなければいけないでしょう。
そして、試験に出題される問題も難易度が高いです。
満点はほぼ不可能だと思います。
ただし300点満点中76点と大きなウェイトを占める分、勉強時間を割いて、なんとか得点をもぎ取っていかなければなりません。
民法の勉強の進め方
行政法と変わらず、とにかくテキストを読み進めていきます。
テキスト選びが大事で、初心者向けのわかりやすいテキストを買わないと、書いてることが理解できず勉強が全く捗らないという事態に陥ってしまいます。
私が使ったのはこちらのテキストです。
はじめて民法に取り組む方に向けて、民法という難解な法律を平易な文章でわかりやすく解説してくれています。
行政書士試験受験生を意識した構成になっており、この1冊で行政書士試験に出題される範囲がちょうどカバーされています。
この1冊を読み進めていけば、行政書士試験民法に対応できる力が十分つきます。
いくらわかりやすい本と言っても、初めて民法に取り組む方はなかなか苦戦すると思います。
あせらずじっくり精読していきましょう。
こちらも1冊を読み終わるまでにかなりの時間がかかると思います。
1カ月かかることも珍しくないと思います。
根気強く民法を頭に叩き込んでいきましょう。
商法・会社法の勉強法
さて、民法のテキストを読み終わったら次の科目に入っていきましょう。
次は商法・会社法の勉強の仕方について説明したいと思います。
商法・会社法は行政書士試験においてかなりの曲者として扱われます。
その理由は、商法・会社法は試験における配点が300点満点中20点と少ないにもかかわらず、勉強する分量が多いからです。
20点ということは5問しか出題されません。
その割に商法・会社法で得点を上げようとしたら、かなりの量の勉強時間が必要とされます。
かける労力の割にリターンが少ないのです。
ですので、行政書士受験生の中には初めから商法・会社法は捨て科目にして、一切勉強時間を割かないという人もいるくらいです。
行政書士試験において商法・会社法に向けてどういうスタンスをとるかは実は結構難しい問題です。
人によって意見は変わると思いますが、私はこういう姿勢で商法・会社法に向き合うことをおすすめします。
それは「行政法、民法ほどは時間を割かないけど、ほどほどに勉強する」というものです。
全く勉強しないというのはさすがにもったいないと思います。
かと言ってがっつり勉強してもわずか5問しか出題されないので、労力に対するリターンが少ないです。
ですので、ほどほどに、それなりに本腰を入れて勉強する。
以前の記事でも話していますが、行政書士試験には「一般知識」という厄介極まりない問題が出題されます。
一般知識の問題は一部を除き、そのほとんどが傾向と対策を立てるのが非常に難しいものばかりです。
予測を立てるということがほとんどできません。
どんな問題がでるのか全く予想ができません。
勉強のしようがないのです。
それに比べると商法・会社法はまだましです。
対策を立てることが可能だからです。
商法・会社法という決まった範囲から出題されます。
勉強すれば得点できる確率が上がります。
ですので、情報分野以外の一般知識の勉強をするくらいなら、商法・会社法の勉強をするべきだ、と言いたいです。
商法・会社法の勉強の進め方
では、商法・会社法、どうやって勉強を進めていけばいいのか。
一番の理想は、下記のような専門のテキストを一から読み進めていくことです。
ですが出題数の少ない商法・会社法に対してそうやって勉強を進めていくのはなかなか骨が折れると思います。
モチベーションを保つのが難しいからです。
行政書士試験における商法・会社法の勉強法の正解というのはなかなか見つけるのが難しいとは思います。
ですのでここでは、私が行政書士試験でどうやって商法・会社法を勉強していったかということを紹介して終わりにしたいと思います。
私は下記のような方法で行政書士試験の商法・会社法を勉強しました。
①オールインワンタイプのテキストに入っている商法・会社法を2周ほど読む
↓
②問題集で商法・会社法の問題を解く
↓
③その問題が扱っていた分野を専門のテキストの該当箇所でじっくり読む
こういう方法をとっていました。
なかなか商法・会社法に一からじっくり取り組むというのはモチベーションを保つのが大変だと思います。
私はこの方法でなかなかやる気の出ない商法・会社法になんとか食らいついていました。
この方法で本試験で何点取れたのかを言っておいた方がいいでしょう。
本試験での私の商法・会社法の点数は20点中12点、つまり5問中3問正解できました。
これをどう見るのかは人によるでしょうが、自分的にはよくやった方だと思います。
なかなかやる気の出ない商法・会社法で、まずまずの取り組み具合でまずまずの点数をとれたのではないかと思います。
本当は専門のテキストを一からじっくり読んで知識を頭に入れていくのがいいと思います。
それができる人はそうした方がいいと思います。
しかしそれがなかなか難しいのも現実。
このセクションでは私がとった方法でも5問中3問正解できるということをお伝えして終わりにしたいと思います。
憲法の勉強法
次は憲法の勉強法について解説したいと思います。
憲法は行政書士試験において、比較的点が取りやすい科目 だと思います。
憲法という法律自体が103条と条文数が少ないうえに、その内容も民法や行政法などど比べるとわかりやすいのがその原因です。
表現の自由や生存権など扱うトピックが身近に感じやすいものばかりで、他の法律に比べ非常にとっつきやすいのではないかと思います。
配点は300点満点中28点と多くはないですが、高得点を狙いやすい科目なので、しっかり手を抜かずに勉強しましょう。
先ほども説明しましたが、憲法については専門のテキストは買っても買わなくてもいいと思います。
専門のテキストとは例えばこういうものです。
憲法についてはオールインワンタイプのテキストに入っている憲法の項で十分試験合格レベルには持っていくことができます。
私は一応、専門のテキストを買いましたが、そこまで使用した記憶がありません。
ちなみに私が買ったのは以下のテキストです。
このテキストは確かに憲法を全く学んだことがない人に向けて丁寧に憲法を解説してくれるのはいいのですが、いささか説明が冗長になりすぎるところがあり、読み進めるのがだれてしまうことがありました。
その割に細かい知識が載っていなかったりして、あまり頼りにできる書籍とは言えませんでした。
逆にオールインワンタイプのテキストに含まれる憲法の方は、テキパキとメリハリをつけて解説してくれていて、テンポよく学習を進めていくことが可能でした。
ですのでもし憲法専門のテキストを1冊買うとしても、私が買った上記のテキスト以外のものを買うのがいいのではないかと思います。
オールインワンタイプのテキスト一冊では細かい知識が載っていなかったりすることがあるので、一冊辞書的に使うために、内容が充実した本があれば便利だと思います。
先ほども言いましたが、試験合格レベルに持っていくためにはオールインワンタイプのテキスト一冊でも可能です。
憲法のテキストの選び方については以下の記事でも詳しく解説しております。
憲法の勉強の進め方
基本的には買ったテキストを読み進めていくだけです。
このときに判例集があればもっと便利です。
憲法は条文数が少ないのですが、人間の根幹に関する法律で構成されていますので、裁判例が豊富にあります。
そして試験でも判例に関する知識を試す問題が多数出題されます。
この手の問題は判例に関する知識がないと全く太刀打ちできないので、日ごろから判例を読み込んでおくことが必要です。
もちろんテキストにも多少は載っていますが、紙面の都合上判決の要旨しか載っていないことが多いので、判例の理解を深めるには不十分だといえます。
判例集には裁判の背景や十分な量の判決文が記載されていますので、判例の学習にうってつけなのです。
例えば下記の書籍です。
判例集があるとかなり便利なので、買っておくことをお勧めします。
精読の2周目に入りましょう
憲法、行政法、民法、商法・会社法それぞれのテキストを一回読んだ方が次にすることは、精読の2周目に入ることです。
おそらく1回読んだだけではまだまだ知識がばらばらで、頭の中で整理できておらず、知識が定着していないと思います。
この段階で過去問や問題集に入っても、おそらく全く太刀打ちできないでしょう。
今の段階ではまだ焦らず、知識を定着させるために、もう一回同じテキストを読みましょう。
2周目に読むときは1週目に読むときよりも格段にスピードが上がっているでしょう。
半分以下の時間で読めるのではないでしょうか。
1周目で理解できなかったところも2周目はしっかり理解できるように努力しましょう。
2回読めば行政書士試験に必要とされる基礎知識がかなり備わってくるのではないかと思います。
過去問を解いて実践力を高める
ただし2回読んだだけではまだ試験を突破できる力は備わっていません。
テキストの2周目が終わった方は次に、試験を突破するための力をつけるため、問題を解いていきましょう。
おすすめは過去問を解くことです。
例えば下記のような書籍を一冊買うのがいいのではないかと思います。
5年分のものもありますが、それでは少ないので10年分のものを買いましょう。
このような過去問集を一冊買い、それをひたすら解いていくことで力がぐんぐんついていきます。
ちなみにですが私は過去問集は買わず、問題集を2冊買ってしまいました。
しかし試験を終えて私が思ったのは、過去問を回してさえいれば、試験に合格できるということです。
行政書士試験に必要とされる知識は、過去問で必要とされた知識です。
例えば1問か2問、過去問で出題されたことがないような非常にマイナーで難易度の高い問題が出題されたとしても、過去問を演習することで培った基礎知識さえあれば、合格点は十分確保することができます。
それにそのようなマイナーな難問が試験に出題されたとしても、他の受験生も解くことができないので、試験の合否に影響はないと思います。
行政書士試験で重要なのは、繰り返し出題される基本的な問題を落とさないことです。
もし私がもう一度試験を受験するとしたら、過去問を軸にして演習を進めていくと思います。
一週目はただひたすら問題と向き合って格闘してください。
おそらくかなりの時間がかかるでしょうが、それが普通ですから心配しないでください。
一周目が終わった方は、すぐに2周目に入ります。
2周目で大事なことは、わからないことをなくす作業です。
解説をよく読み、解説を見てもわからないときは、いつも使っているテキストに戻り、知識を整理する。
それの繰り返しです。
問題が扱った題材を軸に、いちいちテキストで該当箇所を確認し、問題だけではカバーできていない部分の知識を詰め込んでいきましょう。
2周目が終わるころには、もう試験はすぐそこまで迫っていると思います。
私が問題集2冊を2回ずつ回したときは、すでに試験の10日前まで迫っていました。
過去問を2回回した人は、もうすでに試験合格レベルまで達していると思いますが、念のためもう一度回すことをおすすめします。
3周すれば、おそらく試験の合格は間違いないレベルではないかと思います。
これで行政書士試験合格のために辿る道程は終わりです。
あとは本番を迎えるのみ。
自信をもって臨みましょう。
予想問題集と模試について
ちなみにですが、よく本屋の行政書士のコーナーで「予想問題集」という、試験に出題されそうな問題を収録した書籍が売っていますが、これは一切必要ありません。
予想問題集をやるよりは、過去問を回すか、いつも使っているテキストを振り返った方がはるかに有意義です。
あと、模試とかも別に受ける必要はありません。
時間が余ってどうしようもないという人は別ですが、安くない金を払って模試なんかを受けるより、さっきと同じですが過去問を回すとかテキストを振り返るとかした方がよっぽど時間の使い方として有意義だと思います。
どうしても腕試ししたいという人は別ですが、模試を受けなくても十分試験には合格できるということを言っておきます。
行政書士に独学で一発合格する方法まとめ
さて、これまで法律・法学初心者が行政書士試験に独学で一発合格するために必要な勉強の進め方を説明してきました。
ここでその道程をわかりやすい形でまとめたいと思います。
(① 日本一やさしい法律の教科書 を読んで法律とは何かを知る)
↓
②オールインワンタイプのテキストにざっと目を通し試験の全体像を知る
↓
③行政法なら行政法、民法なら民法のように個々の専門のテキストを読む
↓
④③をもう一度繰り返す
↓
⑤過去問集をひたすら解く
↓
⑥⑤をもう一度繰り返す
↓
⑦時間があれば⑤をもう一度繰り返す
以上が法律・法学初心者が行政書士試験に独学で一発合格するために辿るべきワークフローです。
まとめると簡単そうに見えますが、この道程をたどると個人差がありますが300時間前後はかかると思います。
私はこれを大体6カ月かけてやりました。
言うは易く行うは難し。
実際にこれをやってみると結構骨の折れる作業だとわかると思います。
それも当然。
行政書士試験は合格率およそ10%の難関試験。
10人中1人しか受からないのです。
これを読んでいるあなたが試験に合格できるかどうかは正しい勉強法を実践しているかどうかです。
間違った勉強法を続けていても合格が遠のくだけです。
独学受験者にとって最も大事なのは「理解しながら勉強を進める」ということです。
わからないものをわからないまま覚えていても、その知識はすぐに頭から抜け出ていってしまいます。
また、「わからない」という脳の働きは著しくモチベーションを下げます。
「わからない」勉強は苦痛で楽しくない、軽い拷問のようなものです。
「わかる」ということが脳の快感を生み、勉強のモチベーションを生みます。
「わかる」ためにはわかりやすいテキストを買うことが鉄則です。
独学受験生がやりがちなミスは、オールインワンタイプのテキスト一冊で試験を乗り切ろうとしてしまうことです。
それだけでは法律の本質を理解することができず、ごり押しの暗記だらけで試験に臨むことになってしまいます。
独学受験生にとって最も大事なのは「行政法なら行政法、民法なら民法の専門のテキストを買う」ということです。
専門のテキストはページ数が多い分、難解な法律を平易な文章でわかりやすく解説してくれています。
分厚いテキストを見るとげんなりする方もいるでしょうが、それこそが試験の合格への近道だと肝に銘じてください。
独学受験生は孤独な中での戦いで不安に苛まれる方もいるでしょうが、上に書いた道筋を辿れば絶対に合格できると信じて、学習を続けてください。
一般知識について
実は行政書士試験には法律科目の他に重要な試験科目があります。
それは「一般知識」です。
300点満点中56点を占める、非常に重要な科目です。
と同時に非常にやっかいな曲者でもあります。
全部で14問あるのですが、このうち6問正解できなかった人、つまり5問しか正解できなかった人はたとえ法律科目で満点を取っていようが、問答無用で不合格とされます。
かなり非情な試験制度です。
行政書士受験生は法律科目とともに一般知識についても対策を取らねばなりません。
行政書士試験一般知識の対策方法はこちらの記事で詳細に解説しております。
ぜひご一読することをおすすめします。
最後に
行政書士試験は難関試験です。
ですが、法律・法学初心者でも正しい道筋を辿れば独学で一発で合格することができます。
それは簡単な道のりではありませんが、正しい努力をすれば確実に頂に上り詰めることができます。
道の歩き方を間違えず、最短距離を目指しましょう。
一見遠回りに見える道が実は一番近い道ということはよくあることです。
この記事をよく読み、合格への最短距離を歩きましょう。
独学受験者の栄光を祈ります。