【行政書士】一般知識で足切りを回避する方法【独学】

行政書士一般知識イメージ
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行政書士一般知識突破法!はじめに

みなさん、はじめまして。

今回はこの記事で行政書士試験の曲者、一般知識の攻略法について解説していきたいと思います。

行政書士試験で意外に手こずる人が多いのが、一般知識。足切りという存在が受験者を苦しめています。

基準点に満たなかったら、法律科目でいくら高得点を取っていようが、問答無用で不合格にされてしまいます。

業務に関係ないんだから、一般知識なんてなくしてしまえ、という声もちらほらあるようです。

しかし現状の試験制度では、一般知識である程度点を取っておかないと合格できません。

この記事では一般知識で最低限の点数を取る方法を伝授したいと思います。

ちなみに筆者は一般知識56点満点中、44点(内1問没問あり)を取り、楽々足切り突破。

しかも一般知識で高得点を取れたおかげで全体の得点もアップし、なんと試験翌日には自己採点の結果、記述式を抜いた点数で180点を突破していることがわかり、楽々合格できるという事態になりました。

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行政書士一般知識の難しさ

それでは「行政書士試験の一般知識の難しいところはどこなのか?」、というとそれは「どんな問題が出るかわからない」というところだと思います。

憲法や行政法などの法律科目はどこからどこまでが範囲などとはっきりとわかっており、対策の立て様があります。

それに対して一般知識は一部を除き、何が出るかはほとんどわかりません。

例えば去年の行政書士試験一般知識で出題されたのは、墓地法、風営法、生協、GDPRなどおよそ今までの行政書士試験では出題されたことがないような、全く未知の領域の問題です。

正直、私は過去問の傾向から言って、例えば国連に関した問題や日本経済に関した問題が出ると予想していました。

各種予備校による分析でもそれは変わりません。私は受験前、必死になってそういった分野を勉強してました。

しかし蓋を開けてみれば、経済に関する問題なんてものは1つも出ず、出たのは過去問に一切出たことがないような未知の問題でした。

私は去年の行政書士試験を受けてみて、一般知識は対策の立てようがない、非常に癖のある分野だと心から思いました。

試験を受けた後、正直、なんでこんな問題を出すんだ、私が必死になって勉強してきたことはなんだったんだと、憤慨しました。

しかし、結局私は一般知識で高得点を取れていました。自己採点の後、自分でもびっくりしていました。「え、意外とできてるじゃん」

一般知識で高得点を取れた要因

では、私が一般知識で高得点を取れたのはなぜでしょうか。その要因は

1、常識を働かせれば解ける問題だった。

2、一般知識で必ず得点できる問題を落とさなかった。

まず1から解説したいと思います。

今回の一般知識で出た問題は、その範囲がとても広いです。

問題を見て、初めて知ったようなことも多々ありました。

では全く未知だから解けないのかと言うと、そうではありませんでした。

問題と択をよく読み、「常識を働かせる」ことで解くことが可能でした。

今までの人生で培ってきた知識を総動員し、そして頭を回転させれば、なんとか正解にたどり着けるように設定されていました。

今までどれだけ多くのことを見聞きし、学んできたかで勝負がわかれます。

もちろん全部が全部常識で解けるというわけではありません。

中にはピンポイントな知識がないと解けないという問題もあります(例えば墓地法なんかはそうですね)。

知識がなくても一個一個あり得ない択を切っていくことで、なんとか正解にたどりつけるという綱渡りのような問題設定がされていました。

一般知識足切りを回避する最も有効な方法

次は2について。

行政書士試験一般知識で足切りを回避する最も有効な対処法があります。

それは「絶対に出題される問題を絶対落とさない」ということです。

1の部分でも書いたように、行政書士試験一般知識では何が出題されるのか予想がつきません。

ただ例外があります。

それは「情報の取扱いに関する問題」と「文章理解」が必ず出題されるということです。

過去問を分析すればわかることですが、個人情報保護法や公文書管理法などの情報の取扱いに関する分野からの出題が毎年1~3問(2問が一番多い?)、そして文章理解が3問(これは毎年必ず3問です)出題されます。

これは毎年間違いなく出題されます。

足切りを回避するためには6問正解する必要がありますが、ここで5問正解すれば、あと必要なのは1問です。

そして残りの9問の内1問を正解することは、決して難しいことではありません。

なぜなら1の部分でも書いたように、常識を働かせれば解ける問題が多いからです。

9問もあれば、全く常識がない人ならともかく、普通の人なら1問は正解できるでしょう。

情報の取扱いに関する問題と文章理解できっちり5問正解することができれば、足切りを回避することは容易です。

情報問題と文章理解の勉強法

情報の取扱いに関する問題と文章理解ってどんな問題が出るの?って人は過去問を読んで見るのが手っ取り早いです。

過去問は行政書士センターの下記URLから過去五年分を見ることができます。もちろん無料。

過去の試験問題 | 行政書士試験研究センター

(ただし文章理解は著作権の関係から掲載されていません。そのため、後述しますが、1冊市販の過去問集を買うか、過去問が収録された問題集を買うことをおすすめします。)

情報について

さて、ます情報の取扱いに関する分野の勉強法について説明したいと思います。

情報の取扱いに関する分野についてはちゃんとした「勉強が必要です」。

ここを無勉で過ごしてはいけません。

出るのは個人情報保護法や情報公開法、公文書管理法などのコンピュータが発達した現代における情報の取扱いに関する問題、または基本的なIT用語に関する理解を試す問題ですが、ここに関しては何でもいいので「予備校のテキスト」を買いましょう。

はっきり言ってどの予備校のテキストでも大差はないと思います。

予備校のテキストには行政書士試験一般知識に出題されるであろう情報の取扱いに関する分野の知識がきっちり収録されています。

ピンポイントで行政書士試験に出そうな知識がうまくまとまって収録されていますので、個別に個人情報保護法の専門書を買うなどするよりははるかに効率的です。

このテキストを使ってきっちり情報の学習をしましょう。

正直言って情報分野の勉強は無味乾燥であまり面白いものではないですが、きっちり知識を蓄えておくのが大切です。

必ず出題されるとわかっているので、他の一般知識の分野よりははるかにましです。

ただテキストを読んでいるだけではつまらないものですので、問題集も買っておいて問題を解きながら学習していけばいくらかは退屈さを解消できるでしょう。

何度でも言いますが、情報分野は必ず出題されますので、勉強しがいがあります。

ここを絶対に落とさないようにしましょう。

ちなみに筆者が使ったテキストはこれ

問題集はこれ。直近の過去問1年分が付随されていて便利でした。2020年度版は確認してないので、付随されているかは要確認。

文章理解について

そしてもう一つ、一般知識で絶対に落としてはならない問題があります。

それは文章理解です。

これは例年必ず3問されます。

どのような問題が出題されるかは、過去問を見るのが一番手っ取り早いです。

ざっくり言ってしまえばセンター試験の国語のような感じでしょうか。

何度も言いますが、この3問の文章理解、絶対に落としてはいけません

じゃあどうやって正解するんだ、と言う人は、一度過去問を解いてみましょう。

これはどの年代のものでも構いません。

上でも述べましたが、公式ホームページから見れる過去問には、著作権の関係上、文章理解の問題が省かれています。

ですので、文章理解の問題が見たいという人は、なんでもいいので過去問集を買ってください。

巻末に過去問が付随しているタイプの問題集もあります。

とにかくなんでもいいので過去問が見れる本を買いましょう。

過去問や問題集なんてものは行政書士試験を受ける上で必ず必要になるものなので、買って損をするということは100%ないでしょう。

ほとんどのテキストに載っているかと思います。自分が買ったテキストを確認してみましょう。

過去問を用意した人は、一度答えを見ずに解いてみましょう。

まだ一度も解いたことがない人は必ず一度解いてみてください。

ここではどれだけ時間がかかっても構いません。

時間がかかっても構わないので、答えを見ずに自力で回答してください。

さて、過去問解いてみましたか?

ここで答えを見ずに自力で正当にたどり着けた人、あなたは本番でもまず3問正解できるでしょう。

3問とも正解できた人は、はっきり言ってもう文章理解の勉強の必要はないと思います。

私の体験ですが、私は試験の大体3か月とか4か月ぐらい前でしょうか、一度過去問の文章理解を解いてみて、難なく3問正当できたので、その後は予想問で一度解いた以外は一切文章理解の勉強をしませんでした。

ちなみにですが、予想問の文章理解は本試験の文章理解よりはるかに難しいです。

ですので予想問で文章理解の問題を間違えてしまったとしても、本試験には何の影響もありません。

さて、上記のように文章理解の勉強をほとんど勉強しなかった筆者ですが、本試験ではどうだったのでしょうか。

結果は余裕の3問全問正解

私のように過去問で文章理解を解いてみて、3問全問正解できた人は、本番でも3問全問正解できる確率が非常に高いです。

はっきり言って、それまでの人生で学校の勉強にしっかり取り組んできた人、特に国語の勉強をおろそかにしなかった人は、高校の知識や大学受験で培ったスキルで難なく突破できてしまいます。

そういうレベルの問題です。

特にセンター国語で培った知識を思い出せば解ける問題でしょう。

それでは過去問で3問全問正解できなかった人は、どうするべきか。

そういう人は、もう一度別の年度の過去問を解いてみてください。

ここで注意してほしいのは「時間がかかってもいい」ということです。

焦らないでください。

行政書士試験の一般知識文章理解は、焦らないことが大切です。

問題文をよく読んでください。

見落としはないかしっかり確認してください。

時間をかけて解いても本番は時間が限られてるから意味ないではないかという人もいるかもしれませんが、行政書士試験一般知識で大切なのは、確実に正解できる問題を落とさないということです。

情報分野と文章理解以外の一般知識の問題は、はっきり言って博打の要素が高いです。

上でも述べたように、どんなジャンルの問題が出るか全く分かりませんし、どんな難易度の問題が出るかも不明です。

それに対して、文章理解は100%出ることが分かっていますし、その難易度も決して高いものではありません。

正解できる確率が非常に高いのです。

そして時間をかけるべきはこの文章理解の問題なのです。

時間がかかってもいいのです。

確実に正解できる問題は確実にもらっておきましょう。

さて、時間をかけて取り組んだ文章理解、どうだったでしょうか。

正解できたあなた、もう問題ありません。

本番でも時間がかかってもいいので、確実に正解しておきましょう。

おそらくほとんどの方が時間をかけさえすれば、正解できるのではないでしょうか。

しかし中には時間をかけて解いたけど正解できなかった方もいらっしゃるかもしれません。

これはちょっと問題です。

対策として何をすべきでしょうか。

一つはセンター国語の参考書を買って勉強するという方法があります。

センター国語について全く勉強したことがないという方は、一通り文章読解術を学んでおくのが良いかもしれません。

しかしそれよりもおすすめなのは、普段から本を読んでおくということです。

基本的にはどんな本でも構いません。

そして読むときに接続詞の使い方に注意を払っておきましょう。

文章を読んでいることで、自然と文章の構造がわかるようになってきます。

情報、文章理解以外の一般知識勉強方法

さてこれまで一般知識で足切りを回避するために、死に物狂いで24点を獲得する方法をお話してきました。

情報分野と文章理解で確実に5問正解するということが大切であり、またその勉強方法ついても話してきました。

では、それ以外の9問についてはどうやって勉強したらいいのか?そういう疑問を抱かれる方もいらっしゃるかと思います。

ここに関してははっきり言って、正解はないと思います。

そしてもっと言ってしまえば、筆者は勉強する必要すらないのでは?と思っています。

それぐらい対策の立てようがないです。

上でも述べたように、試験前筆者は死に物狂いで国連や国際経済、社会福祉、地方財政などについて勉強してきましたが、それは一切試験には出ませんでした。すべての努力が一笑に付されたような気分でした。

これらの経験から、情報分野以外の一般知識については勉強する必要はない、と言いたいです。

確かにかつて国連や国際経済に関する問題が出題されてはいますが、これが来年、再来年の試験に出題されるかどうかは全く見当がつきませんし、その確率は非常に低いと言わざるを得ません。

しかも例えば国連の機関について勉強したところで、それに関する問題は出題されたとして1問です。

たった1問のために他の分野の勉強時間を削ってまで国連について勉強するのは、非常に非効率です。

さらに言えば、その努力した時間が無に帰する可能性の方が大きいのです。

国連について勉強する時間があったら、情報の勉強か法律科目の勉強に回しましょう。

確かに、一般知識には足切りという存在があります。これが行政書士試験の難しいところです。

どんなに法律についての知識があっても、一般知識で足切りを食らえば不合格。

非常に理不尽な試験です。

はっきり言って、かなり運に左右される試験だと思います。

運の要素をできる限り少なくするために、上で述べたように情報の勉強に力を入れることをおすすめしたいです。

しかし、情報と文章理解以外の一般知識対策として何にも勉強しないのは不安だというのが本音でしょう。

しかしできる対策がほとんどないのも事実です。

試験を終えてみて、私が何か対策をするとしたら次の方法です。

1、新聞を毎日30分は読む

2、池上彰さんの番組を見る

1についてですが、新聞を毎日読むことで、できる限り多方面の知識を頭に入れておくのがよいでしょう。

行政書士の一般知識は広く浅くが大切です。

広くアンテナを張って、社会経済政治の知識をうわべだけでもいいので、インプットしておきましょう。

2についてですが、これも1とほぼ同じ理由です。

池上さんの番組は今問題になっている時事をわかりやすく解説してくれています。

しかもテレビなので、勉強している感覚なく楽しく見れちゃいます。

しかも池上さんの番組は割と深いところまで解説してくれていますので、新聞で拾った知識をさらに深く定着させてくれます。

ネットで見かけた情報ですが、去年の問題、池上さんの番組を見ていれば解けた問題があったそうです。

この1,2をやっておけば、特に一般知識について個別に本を買ったりして対策する必要はないのではないかと思っています。

行政書士試験一般知識は広く浅くが大切です。

とにかく色んな知識を頭の片隅に置いておきましょう。

どんな知識が役立つかわかりません。

最後に

長々と解説してきましたが、行政書士試験一般知識は非常に曲者です。

私みたいに予期せぬ高得点が取れてしまう人がいる一方で、無念にも足切りを食らってしまう人もいます。

はっきり言って運ゲーだと思います。

行政書士は法律を知っていればいいんだから、一般知識なんてなくしてしまえという批判も聞きます。

もしかしたらいつの日か一般知識が廃止される日が来るかもしれませんが、現行の制度ではいまだ一般知識は存在します。

なんとか足切りを食らわないためにも、私が述べた、「情報分野と文章理解を落とさない」という鉄則を守ってほしいと思います。

未来の受験生の幸運を祈ります。

まとめ

行政書士試験一般知識で大切なのは

情報分野と文章理解の5問を絶対落とさない

残りの9問は常識を働かせれば解ける問題が多い

情報以外勉強する価値は低い、時間が無駄になる可能性が高い