はじめに
はじめまして。
この記事では非法学部出身である管理人が、独学で行政書士試験に一発合格した方法を公開したいと思います。
勉強時間は大体300時間から350時間でした(勉強時間をメモしていたわけではないのでかなりアバウトな数値です)。
期間は大体6カ月程度。
ちなみにですが筆者の獲得点数は合格点である180点よりも48点高い228点!!全体の7.6割を取れた計算になります。
受験したのが2018年度の試験。合格率が12.7%で合格者平均が197点の年でした。
合格者平均点よりも31点高く得点できており、かなりの余裕合格といえるのではないでしょうか。
実際、試験直後の自己採点で記述抜きの得点が180点を超えていることがわかり、試験翌日には合格がわかっていたという状況でした。
合格発表は1月の下旬、試験から約2か月半後であることを考えると、試験後すぐに合格がわかるというのはかなり気持ち的に楽でした。
表題にも書いた通り、筆者は非法学部出身であり、行政書士の勉強を始めるまでは法学についてほとんど無知でした。
大学の教養の授業で少しだけやった程度で、法律の知識についてはほとんど0からのスタート。
そんな筆者でも独学で、つまり予備校に通ったり、通信に頼ったりせず、市販のテキストのみで、受験一回目で合格することができました。
これからそんな私がどうやって勉強し、どうやって合格にこぎつけたか、解説していきたいと思います。
この記事を読むことをお勧めするのは下記の属性の方です。
・法律についての知識が全くないかほぼ0の法学初心者の方
・予備校に通ったり通信に頼ったりせず、独学で合格したい方
・一発目の試験で合格したい方
独学受験者にとって最も大事なのはテキスト選び
独学で行政書士試験に合格できるか否かを決めるのは、テキスト選びの時点と言っても過言ではありません。
行政書士試験に向けて勉強しよう!という人が最初に手にしがちなのが、予備校が販売するオールインワンタイプのテキスト。
例えば下記のようなものです。
行政書士試験に出題されるであろう知識を一冊にまとめたタイプのテキストです。
これらの書籍を買うことは間違ってはいません。
実際筆者も試験勉強を始めるにあたって、下記の書籍を一冊買いました。
受験生が犯しがちなミスは、テキストをこれ一冊で乗り切ろうとしてしまうところです。
はっきり言って、これらの書籍は予備校に通っている生徒や、法学部の学生、またはかつて法学部に在籍していた等の、法律についての下地がある方を対象に書かれています。
法律初心者の方がこれらの書籍を読んでも、書かれていることが理解できず、結果ごり押しの暗記を駆使して試験を迎えることになってしまいます。
確かに暗記というものは勉強のどこかで必ず必要になるものではありますが、何も理解せずに暗記をしても、知識が定着しませんし、何より勉強が苦痛で楽しくないものになってしまいます。
独学受験者にとって大切なのは、モチベーションを保つこと、勉強に飽きないことです。
勉強が苦痛になってしまっては続くものも続かなくなってしまいます。
勉強というものは確かにつまらないものですが、試験に向けて少しでも勉強を継続するには、できるだけ苦痛を取り除くことが大事です。
専門のテキストを買う必要性 理解しながら学習する重要性
そのために独学受験者に知っておいてほしいのは、上記のようなオールインワンのテキスト一冊で受験を乗り切ることはかなり厳しいということです。
もちろん最大限暗記を駆使して合格を勝ち取ることは不可能とは言いませんが、私が独学受験者におすすめするのは下記の方法です。
それは民法なら民法のテキスト一冊、行政法なら行政法のテキスト一冊、というように法律科目ごとにテキストを一冊買うという手法です。
例えば下記のような本です。
こういうことを言うと中には、「勉強する分量が多くなって非効率じゃないか」という人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
法律初心者にとって、最も大切なのは「理解しながら勉強を進める」ということです。
オールインワンのタイプのテキストは紙面が限られていますので、できるだけ無駄な記述を省いています。
その結果、単に知識の羅列になって、読者に内容を理解させようという仕組みがなくなってしまっています。
理解できないとその知識も頭に入ってきません。結果暗記に頼ることになり、勉強が非常につまらないものになってしまいます。
わからないまま覚えた知識はその定着もたかが知れているでしょう。
どうしてそういう法律が制定されたのかやその法律がどう役に立っているのかなどという背景知識が説明されていれば、知識は自然と頭に入っていきます。
その知識を引き出すのも比較的容易でしょう。
また、上記のような科目ごとのテキストは記述が平易なので、初心者にとってもわかりやすいです。
専門用語もしっかり解説してくれていますので、法学初心者にとってはうってつけなのです。
読み込むテキストのページ数が全体として多くなってしまいますが、その方がかえって効率的な勉強ができてしまうのです。
一冊本(オールインワンのテキスト)にも利点はある 筆者が使った一冊本
ただしオールインワンタイプのテキストにもメリットはあります。
それはすべての情報がすっきりコンパクトにまとまっているので、初心者の方が行政書士試験に出題される知識の全体像を見渡すことができるということです。
初めて行政書士試験を勉強する方は、試験には一体どういう知識が必要とされるのか、見当がついていないと思います。
敵を知らずに勉強を進めるのは、不安がつきまとうものです。
その不安を解消するために、ざっとテキストを読み進めていくのです。
このときは別に理解できるできないは関係なく、どういう知識が必要となるのかざっと見ていくだけでいいです。
一度全体像を見回したら、科目ごとのテキストに入っていきましょう。
また、オールインワンタイプのテキストは知識がコンパクトにまとまっている分、試験前の総復習にも向いています。
ですので、オールインワンタイプのテキストは一冊は持っておいた方がいいと思います。
正直言ってどの予備校のテキストでも大差はないので、一冊でいいので買うことをおすすめします。
先ほども言いましたが、筆者が使ったのはこのテキストです。
この会社のテキストは、まあ悪いとは言いませんが、他の会社のテキストに比べると細かい知識が載ってなかったりすることがあるので、できれば伊藤塾や早稲田セミナーのものがいいんじゃないかとは思ってます。
が、先ほども言ったように、どこ会社のものでも大差はないと思います。
また言い忘れましたが、このタイプのテキストには、行政書士試験に出題される「一般知識」の知識が収録されているのもポイントが高いです。
特に「情報分野」の知識が大事で、この分野の勉強をすることで行政書士試験合格にぐっと近づくことができます。
行政書士試験一般知識については下記のページで詳しく解説していますので、気になる方は是非ご一読することをおすすめします。
憲法のテキストについて補足説明
さてここまでの話をまとめると、法学初心者が独学で行政書士試験に合格するために必要なテキスト(問題集除く)は
1、オールインワンタイプの書籍一冊
2、法律科目ごとの書籍一冊ずつ
でした。
2について補足説明します。
行政書士で出題される法律科目は、憲法、民法、行政法、商法・会社法の4分野です。
この中で民法、行政法、商法・会社法はこれまでの説明通り、それぞれの専門のテキストを買うことをおすすめします。
ただし憲法については正直、専門のテキストが必要かというと微妙なところです。
なぜかというと、憲法は他の科目に比べわかりやすいので、オールインワンタイプのテキストの憲法で十分だと思われるからです。
私は一応、憲法専門のテキストを買いましたたが、そこまで使用した記憶がありません。
(↑筆者が使ったテキスト)
むしろオールインワンタイプのテキストの方がコンパクトで分かりやすかったかもしれません。
というのも私が買ったこちらの書籍、憲法をかみ砕いて説明しようしてくれているのはいいのですが、いささか説明が冗長になりすぎるところがあり、読み進めるのがだれてしまうところがありました。
その割に必要な知識が書かれていなかったりして、行政書士の試験対策としては力量不足のところがありました。
ですので憲法の勉強にはオールインワンタイプのテキストをメインにして進めていました。
ただやはりオールインワンタイプのテキストは説明が省かれすぎていて、理解が難しい部分があったことも事実です。
ですので、憲法については専門のテキストを買うとしても、こちらのテキスト以外の本を買うことをおすすめします。
参考までに良さそうなテキストを挙げておきます。
専門のテキストがなくても憲法は一応試験突破可能です。
行政書士試験憲法については以下の記事で詳しく解説しております。
筆者が使ったテキストを紹介
私が試験に合格するまでに使ったテキストを羅列しておきます。
オールインワンタイプのテキストと憲法の専門書についてはすでに紹介しました。
民法についてはこちらの書籍を使用しました。
このテキストはとっつきにくい民法を、初心者にもわかりやすいように平易な文章で解説してくれています。
独学で勉強する方に心強い味方となってくれると思います。
行政法はこちらです。
こちらもイメージの湧きにくい行政法を、具体例を豊富に用いてわかりやすく解説してくれています。
こちらは本当におすすめできる1冊になっています。
しかし今確認したところ、新版が発売されているようです。
ページ数が100項近く少なくなっているのが少し気になります・・・。
旧版はすでに中古でしか売られていないようです。
新版を読んだことがないので、おすすめできる内容になっているか判断しかねます。
中古で買うことに抵抗がある人には、代替として下記のテキストをおすすめします。
立ち読みで軽く読んだことがありますが、こちらも非常にわかりやすいテキストになっていますので、問題なく行政法をマスターすることができるかと思います。
商法・会社法はこれです。
この書籍も難解な商法・会社法を初心者向けに解説してくれています。
悪くはない本ですが、少し具体例が不足している部分があり、理解が難しかったところもあります。
ですので他にもいい書籍があるかもしれません。
また行政書士試験には少しオーバースペックなところもありますので、情報を取捨選択して見ていく必要があります。
以上のように、テキスト(問題集を除く)として必要なのは最低でも4冊、または5冊ということになります。
先ほども述べたように憲法の専門書を買うかどうかで変わります。
行政書士試験における六法の重要性
さて、これらの書籍を買ったところで勉強を開始するわけですが、ここでもう一つ大事なことがあります。
それは「六法」を買うということです。
六法なんていらないよ、テキストがあれば十分という意見の方もいるでしょうが、六法があるのとないのとでは、かなり勉強の効率が変わります。
行政書士の試験には、「条文を覚えていれば答えがすぐに出る」というタイプの問題が少なからず出題されます。
ですので、日ごろから条文に目を通す癖をつけていると、自然と条文が頭に入り、問題を見ただけであっさり答えがわかってしまうのです。
一応、テキストにも重要な条文は掲載されていますが、その数は限られていまし、テキストによっては条文の索引がないこともあります。
行政書士試験を受けるということは、法律の勉強をするということです。
そして法律の基本というものは、条文です。
条文が基礎であり、すべてでもあります。
条文をもとに法律が動いています。
六法がないということは、基礎を欠いていることになります。
行政書士試験に合格するには、問題や文章に法律が出てきたら逐一条文を参照することが必要です。
また、法律家たるもの法律が読めないようでは言語道断です。
受験生のうちから法律の読み方をマスターしておくために、六法というものは絶対必要だと思います。
行政書士受験生へおすすめの六法
さて、六法を買おうと思ってもたくさん種類があるので、どれを買えばいいんだ?という人もいるかと思います。
これは実は少し難しい問題なのですが、基本的には下記のどちらかを買うことをおすすめします。
ケータイ六法
一つ目は行政書士ケータイ六法。
こちらの商品です。
この六法のいいところは、何よりも「持ち運びが楽」という点です。
軽くて薄いです。
ただしその分条文の収録数は限らています。
といっても行政書士試験に出題される範囲の条文はしっかり収録されています。
逆に言えば、ケータイ六法に収録されていない条文は試験には出ない、と言いかえることもできます。
私も受験生時代、こちらの六法を愛用していました。
しかし欠点はやはり、条文収録数の少なさです。
ほしい条文がないということが結構ありました。
そういうときはスマホなどで調べるのですが、この作業が結構面倒でした。
ただ、さっきも言いましたが、ケータイ六法に載ってない条文は試験には出ないと言えます。
ケータイ六法に載っていない条文をスマホで調べたりしてましたが、結果そこで得た知識は試験には必要なかったような気がします。
ただわからないことをわからないままにしておくことはもやもやするものです。
ですのでそういう時にもっと分厚い六法があればさっと調べられて便利だなあと思っていました。
ポケット六法
2つ目のおすすめはポケット六法。
この六法のいいところはやはり収録条文数の多さでしょう。
ケータイ六法に載っていないような条文もすべて掲載されています。
欲しいと思った条文がまず間違いなく載っています。
いちいちスマホなどで調べる手間がありません。
欠点はやはりその大きさでしょう。
ポケットと謳いながら全然ポケットサイズではなく、分厚くて重いです。
行政書士試験の勉強には結構な量の書籍が必要です。
この大きさの書籍を持ち運ぶのは結構骨が折れます。
どちらがいいかはどこで勉強するかによるかと思います。
自宅以外で勉強することが多い人、つまり書籍を持ち運ぶことが多い人はケータイ六法がいいでしょう。
載っていない条文はスマホで調べるなどして補完する必要があります。
重くてもかまわない、または自宅で勉強するという人はポケット六法がいいでしょう。
欲しい条文が不足することなく載っています。
いちいちスマホで調べる手間がありません。
行政書士試験における六法の選び方については以下の記事でも解説しています。
ぜひ参照してみて下さい。
判例集の重要性
さて、これで勉強に必要な書籍はそろいました、と言いたいところですが、実はもう一冊大事な書籍があります。
それは判例集です。
判例集とはたとえば以下のような書籍です。
判例集はあった方が絶対便利です。
行政書士試験には、 判例の知識を試す問題が多く出題されます。
そういう問題は判例を知らないと太刀打ちできません。
判例集は試験に出題され得る判例をまとめた書籍です。
ただし判例は上記で紹介したテキストにも載っているため、判例集が絶対必要というわけではありません。
しかし、テキストに収録される判例はその数も限られていますし、説明も簡素なものになっています。
ですので、理解をするのが少し難しいです。
判例集はその裁判の背景や判決文が十分な量記載されていますので、判例の理解が容易になります。
私の経験上、判例集はあった方が絶対便利だと思います。
ただし、判例集は勉強始めたての段階ではそこまで必要ではありません。
勉強の段階が大体中間地点に達した辺りから必要になってきます。
ですので勉強しながら必要だと思った時点で買えばいいと思います。
問題集について
ここまでの話をまとめると、法学初心者が独学で行政書士試験に一発で合格するために必要な書籍は
オールインワンタイプのテキスト1冊
民法、行政法、商法・会社法の専門書1冊ずつ(憲法はお好みで)
六法1冊
判例集1冊
の合計6冊、または7冊でした。ここに勉強の後半部分で問題集や過去問が必要になってきます。
問題集についてこの段階で書くのは少し早いかもしれませんが、一応説明しておきます。
私が受験勉強で最初に使ったの下記の問題集です。
こちらの問題集は、問題の収録数こそ多くありませんが、その分解説が豊富です。
また、問題文の前にその問題を解くにあたって必要な知識がまとめられており、どういう道筋で問題を解けばいいのかを教えてくれてます。
ですので、この問題集は初めて行政書士の問題を解く、完全な試験初心者におすすめできます。
まだ問題の解き方の右も左もわからないような完全な素人が、どうやって問題に取り組んでいけばいいのかを教えてくれる、道先案内人のような本になっています。
私が次に取り組んだ問題集がこちらです。
こちらは他の出版社と同じようなオーソドックスな問題集です。
一通り法律の知識が頭に入っている人がこの問題集を解くことで、メキメキと力をつけることができます。
頭に入っている知識をどう使うか、インプットをアウトプットに変える方法を教えてくれます。
問題集を解くことで、一気に試験の突破力が高まります。
初心者がこの問題集を解いてもほとんど何もわからず、かえって時間の無駄になってしまいます。
ですのである程度学習が進んだ、中級者以上の方が取り組むことをおすすめします。
過去問が最強
私は上記の2冊を使いましたが、試験を終えての感想は、「過去問1冊で十分ではないか?」というものです。
正直、問題集を2冊も買うより、過去問1冊あった方が効率が良かったのではないかと思います。
例えば下記の1冊。
これ1冊あれば試験は余裕じゃないかと思います。
というのも、本試験に出題される問題は、過去問が形を変えて出題されるにすぎないからです。
この言い方は少しオーバーかもしれませんが、要は過去問で必要とされていない知識は本試験でも必要ではないということです。
仮に過去問で出ていなかったようなマイナーな知識が出題されたとしも、それは他の受験生も解けないので、合否には影響がないのではないかと思います。
例えばですが、質権に関する問題は過去10年出題されていません。そして案の定、去年(注:2018年度)の試験でも出題されませんでした。
私が買った伊藤塾の問題集には質権に関する問題が収録されていて、一応私も質権について勉強の時間を割きました。
しかし結果的に質権の勉強に費やした時間は無駄になってしまいした。
このことから私はとにかく過去問を回しておけばそれで充分だと思っています。
過去問に出ない問題は本試験で出る可能性は非常に低いですし、仮に出たとしてもそんなマイナーな問題は他の受験生も解けないので、合否には関係ないと言えるでしょう。
もし私がもう一度受験勉強をするとしたら、問題集を買うのではなく、過去問集を1冊買って、それを何度も回していく方法をとると思います。
全く法律知識がない人におすすめする本
さて、ここまで法学初心者が行政書士試験に一発で合格するために必要な書籍を挙げてきました。今までの話をまとめると
オールインワンタイプのテキスト一冊
民法、行政法、商法・会社法のテキスト1冊ずつ(憲法はお好みで)
六法
判例集
過去問集
の7冊、または8冊が最低限必要な書籍になります。
ただ、私がおすすめしたい書籍が実はもう一冊あります。
必ずしも買う必要がある本ではありませんが、この本を学習の一番初めに読んでおくと、その後の学習がぐっと楽になります。
その本がこちらです。
こちらの本は、法律や法学というものが全くわからない完全な初心者に向けて書かれております。
法律っていったい何なんだ?という最も基礎の部分をイラストを交えてとても分かりやすく解説してくれています。
法律の学習というものはかなり味気ないものですが、この本があると今勉強していることのイメージが湧きやすく、学習に身が入りやすくなります。
法律の存在意義やその法律がどういう目的でどういう役に立っているかということを平易な文章で解説してくれているので、とっつきにくい法律の学習への最初の一歩としては最適です。
勉強嫌いな人でもこの本なら楽しく読めると思います。
この本を学習の一番初めに読んで、法律や法学へのイメージをつかんでから勉強することで、行政書士試験へのモチベーションを落とすことなく学習することができるのではないかと思います。
たださっきも言ったように必ず必要な本というわけではありませんので、一度書店で立ち読みしてから決めるのがいいのでないかと思います。
行政書士に独学で臨む場合、いくら得するか
さて、これで法学初心者が独学で行政書士試験に一発で合格するために必要な書籍が出そろいました。改めてまとめると
オールインワンタイプのテキスト一冊
民法、行政法、商法・会社法のテキスト1冊ずつ(憲法はお好みで)
六法
判例集
過去問集
日本一やさしい法律の教科書
の7~9冊です。
仮にMaxの9冊を、すべて新品で買ったとしてもその費用は2万5千円を超えない程度でしょう。
7冊に抑えるなら2万円を超えるか超えないかくらいではないしょうか(ちなみにですが筆者は中古で買ったりしていたので、その費用はもっと少ないです)。
これを高いとみるか低いとみるか、個人差がある思いますが、比較対象として各予備校の費用を見てみましょう。
行政書士の有名予備校であるフォーサイトの通信講座を見てみると、テキストと過去問が一体になったコースで約7万円のようです。(ただこちらのコースには六法も判例集もないみたいなので、実際はもっと高くなるでしょう。)
費用だけで見れば、独学で勉強する場合に比べて3~4倍ほど高いことがわかります。
確かに予備校の通信には講義DVDや模擬テストなど独学にはないような特典がありますが、行政書士試験に限って言えばそんなものなくても合格できます。
できるだけ費用を安くしたい方は、通信講座を受講するよりも独学で試験に臨まれることをおすすめします。
次に予備校に通学する場合の費用を見てみましょう。
参考にさせてもらったのは資格学校のTACさん。
こちらのページを見る限り、初心者コースの場合は20万以上かかるようです。
独学に比べてはるかに高いことがわかります。
確かに通学コースは他の受験生や講師の方と交流できてモチベーションを保ちやすい、または講師に気軽に質問ができて勉強がはかどりやすいという利点がありますが、費用を考えればどちらに軍配が上がるかは一目瞭然でしょう。
行政書士試験に限っていえば、法学初心者でも独学で一発で合格できます。
費用をなるべく抑えたい方は、独学で臨まれることをお勧めします。
これらのテキストを使ってどう勉強を進めるか その道筋について
さて、ここまで法学初心者が独学で行政書士試験に一発で合格するために必要な書籍を見てきました。
ではこれらの書籍を使ってどういう風に勉強を進めていくのか、それは次のページで解説したいと思います。
まとめ
・法学初心者が独学で行政書士試験に一発で合格するためには書籍選びが最も重要
・法律科目ごとにテキストを買うのが試験突破のカギ